-あらすじ-

 

　ここは少し未来の地球。この星は幾度と続く戦乱によって人も星も疲れ果てていた。

　そんな世界の中、一人の男が人類を救いうる為の計画を発案する。

　それは、地球から選ばれた人間と動物たちだけが船に乗り宇宙へ飛び立ち、新たな新天地を何世代もかけて探しだすという選民移住計画であった。

その計画の名は「リヴァイブ・ノア計画」

　発案者である男“ノヴァ・アサイラム”は、世界に向けて訴えた。

「この計画は、私ではなく君達自身が作り上げるものだ」
「世界の人間を有能種と劣等種に分ける。有能種は、劣等種を狩り、戦い、船に乗る権利を勝ち取るのだ」と。

 

　そして、アサイラムは謎の計画概要を語り始める。

 

　ああ、我らが地の神よ、何故怒るのか。
　あゝ、我らが天の神よ、何故嘆くのか。

　地の神は大地を、天の神は空を怒りの業火で焼き払う。
　だが、その哀しき運命に、宇宙の神は救いの光を示しだす。

　天地の神の悲しみを払い、世界を救う６つの啓示。

　　一つは、世界の果ての理を知ること。
　　一つは、生死者の世界を壊すこと。
　　一つは、楽園に密かに実る毒林檎。
　　一つは、救済者となりうる勇ましき英雄。
　　一つは、ただ戦うだけではないこと。
最後の一つは、心に宿る宝物――

　その６つを手にし、救済者の姫君が願う時、災厄の地に降臨する歪みし方舟は救済の舟に姿を変える。
　そして、神は勇者に世界を変える力と、世界を作る力を与えることになるだろう。

その放送を機に世界は変わる。

　不明瞭な計画発表による不安。

　６つの啓示の謎。
　どんな人間が有能種なのか？ それとも劣等種なのか？
　徐々に引き起こる日常の崩壊。

「こんな世界じゃなかったはずなのに……ッ！」　

 

　少年は一人叫ぶ。だがその声は、虚しくかき消された……

この物語は、そんな変わってしまった世界の中で生きる人々と、少年少女４人の物語である。